【番外】カサンドラ症候群と自分の現状

本日は自分の家庭のこと。

 

昨日、カサンドラ症候群についてのTV番組特集をしていたとのことで

Twitterのランキング急上昇にこの”カサンドラ症候群”が入っていた。

当事者である自分と、夫のことを書こう。

悩んでいることはもうたくさんあるし、それを言ってもきりがないのだが

ASDADHDが、医師によれば「それ、今の流行りよねぇ」と言われてしまうくらい

メジャーなものとなったので少しでも、知っていただければ…という

淡い思いとともに。

 

自分の夫はアスペルガー受動型/ADHD不注意型である。

 

それは、婚約して暫くして発覚した事だった。

今、結婚2年ほど。なお子供はいない。

また難儀なことにお姑さんもADHDの疑いがある。

いや、たぶんそういう遺伝の家系なんだと。

 

TVの特集を見てはいなかったが、たくさんの当事者がいると思う。

困っていることも様々であろうと憶測するし、

抜け穴のないトンネルを延々と掘り進めていくような、光の見えない状態が

続いて仕方のない状態になってしまっているのは当事者の方はみな思うところだろう。

それでは・・・

 

自分の夫の事(困っていること)について書きます。

・計画性がない

・話し合った約束を(紙に書いても)忘れてしまう

・何度も同じ話をする

・話し合わずに何事も始める

・集中すると生返事になり何も聞いていない

・異常な片付け下手

 

・最悪、会社から無断欠勤の連絡が来る

 

他、細かいことも色々あるが、ザっと書くとこんな。

幸いなことに、夫に約束を忘れたなど注意をしても

怒らないことが救いであるが、裏切られた気分に何度もなってしまう。

普通(定型と呼ぶべきか)なら、かなり重要な約束を忘れられていたりする。

例えば、「家族の今後の住まい」とか「家計のこと」。

 

ASDADHD当事者もつらいだろう。それも理解…しようとはしているが

このままでは自分がいっぱいいっぱいになってしまいそうで、

最近、家事の手抜きと自分の時間を持つことにした。

もうすでに”共依存”になるのかもしれないが、これ以上お互いに依存しないために

一人の時間は重要であると感じた。

 

夫についてはそれで解決こそしないものの、手段は得られた。

ただ、困っているのはお姑さんである。

これはどの家庭にも存在する問題で所謂”脳の障害”が絡んでいるとははっきり

言い切れないので、起こった事象は書くことでもないが、

ある日、スルー出来ない自分や自分の親のことをひどく悪く言われ

連絡を絶った。

これには賛否あると思うが、とても許せることではなかった。

 

現在、自分も心療内科にかかりながら生活している(不安障害で…)

ちなみに私はテストを受けたが定型であった。

この先どうなるのだろう??

あまり光が見えてこない。

 

だからまた、自分はエンタメに現実逃避を求めるんだ。

そうやって言い訳をして生きてる。

 

 

 

【雑記】4/7 サカナクション 幕張  

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『SAKANAQUARIUM2019 -834.194-』

 

4/7(日)公演に行ってきました。

熱の冷めやらぬうちに、ざっくり感想を書こうと思う。

サカナクションのLIVEは初めて。

赤字でやっているという「6.1chサラウンド」…これ、最高!!

大きな会場は今までそれなりですが何度も行ってきて

幕張にも何度も足を運んでいたものの、壁の反響も何も気にせず

どんな場所のブロック指定でも音に集中できるのはとても感激であった。

微妙にズレてしまう事はあるにはあるけど、気がつくかつかないか

曲にもよるので、今の技術力の限界と最高はココなんだろう。

DOLBY]のロゴがOPのLIVEなんて初めてで、

そこでもうテンション上がってしまった。

音圧が高いので敏感な方はちょっと耳をふさいでた部分もあり、

少し注意かも。

 

あー、今まで結構なチケットの値段払って行った諸々のアーティストさん

悪い言い方になっちゃうかもしれないけど、6.1chを体験すると

「う~ん…」って言いたくなってしまう。(ごめんなさい…)

 

あえて、セトリは省くが、

冒頭、バラードの1フレーズで始まり、ミドル~アップテンポで

踊らせる踊らせる。『Aoi』で鳥肌立っちゃたよ。

学校の【合唱】は大嫌いだけど、サカナの合唱楽曲、斬新で大好き。

新作アルバムが出るということで、新曲もあり

演出自体は過去のLIVEとあまり変わらないような感じでも

(見飽きてる方もいるでしょうが…)

圧倒的演奏力と歌唱力で魅せつけてくれるサカナクション

OPからEDまで踊り続けて、燃え尽きた。

 

MCで山口一郎氏が、イベントオーガナイズをするということで、

オービタルやエイフェックス・ツインの名前を出していたけれど

意外なことにオーディエンスの反応が薄くて…(笑)
自分と斜め前に居た女性は思わず「わぉ!」とか声出してしまう感覚であったので

あったけれど、サカナクションのファン属性ってロック色のほうが強いのだろか?

縦ノリのオーディエンスが多くて、サカナ初見の自分は少しびっくり。

あんなにCLUB色強いのになぁ、と。ちょっと寂しい…。

 

それでも、中学生くらいの方から自分も含め中年層まで、

豊かなファン層で安心した。自分の居たブロックは年齢層高かった感。

新アルバムは相当苦しんで(いつもだろうけど)生み出したそうで、

叱咤激励されていたり、7年近くの間が空いたことを神妙な面持ちで

山口氏が語ったり…。

新アルバムリリースについて、もうこれ以上の延期は無いとのこと。待機待機。

 

新宝島』で大合唱したり、『Music』で踊ったり

少しの間だけ”あの頃”に戻らせてもらった貴重な時間であった。

愛知のトリエンナーレは自由な環境のファンなら絶対行ったほうが良さそう。

自分も行けたらな、と思う内容だ。

暗闇で耳の感覚だけを研ぎ澄ましてLIVEを一日2公演行うとのこと。

「もうちょっと若かったらなー」とか思ってしまう自分が少し情けなくて笑う。

家族に相談してみようか。

 

絶対また行くよ、サカナクションLIVE。

 

【雑記】電気GROOVEの思い出。

 

思い出…初めて買ったCDは電気の「N.O」だった。

 


電気グルーヴ - N.O. 【T.V. Program】

 

時を経て、サブカル云々にどっぷりハマった時期は去り行き

自分は今音楽に対してすごくフラットな目線で対峙している。

本当はもっと突き詰めたい気持ちもあるが、年齢なのか

もう熱くライブに行ったり、音楽に費やす時間がなくなり

興味がなくなったわけじゃないが”そういう見方”で音楽といい距離で関係しているような感じで今はいる。

 

書くか、書かずにいようか迷ったが、

やはり少し書きたくなってしまったので今の気持ちを書こうと思う。

 

ピエール瀧逮捕。

なんだか、ああやっぱりなのかって思ってしまい、

どんな情報が出てこようと驚きもなくただ虚しかった。

DOMMUNE電気GROOVEの5時間セットを聴きながら、口ずさんで

思い出を振り返った。

「N.O」を買ったのは小学校の頃。

ダメな子なりに「電グルオールナイトニッポン」聞いたり、

その後YMOを追いかけるきっかけになったり、卓球氏主催のWIREにも行ったり

ピエール瀧司会番組の公開収録にいったり…。

あの、ふざけたことを本気でやってる感が好きだったし、

あぁもうなんとも。

 

不祥事での音楽の流通の是非が問われたり、まだまだ騒動は収まりそうもないが

そのへんの事はあえて今回は触れないでおきます。

 

もし電気GROOVEが居なかったら、

自分はYMOP-MODELに興味をもつこともなかっただろうし、

今、サカナクションにハマったりもしなかっただろう。

 

そんな存在だ、彼らは。

 

 

 

【番外】2019年 インフルエンザ記

15年ぶりのインフルエンザ…。

 

2019年、年明けの用事アレコレも落ち着き、

少し溜まってしまった脂肪貯金を解消すべく、私はトレーニングジムに

2年ぶりの入会をして「さぁて頑張るぞ!」と、1か月で4%も体脂肪を落とし

食事も悔い改め、筋トレに明け暮れる年始だったハズだった・・・

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だけど世間はインフル大流行、そして私にもやってきたのである。


《DAY 1》 

前日のトレーニングの筋肉痛がまだ取れぬ、三連休初日の土曜日。

なんとなく疲れてた、眠くなってソファーでウトウト…

午後九時辺り、突然ののどの違和感、咳き込む!

しかも気管支炎っぽいあの独特の痰の絡んだ嫌な咳(やばい、これは!?)

と感じながらもどのみち医者は夜間緊急以外やっておらず、

不運にも田舎な状況下、医者をあきらめ床につく。

 

《DAY 2》

日曜日。痰が絡んだ咳はどんどん増すばかり、鼻づまり(副鼻腔炎っぽくなる)

も出始め、そしてなお筋肉痛は治らずトイレに行くの…というより、

トイレに行くその前の布団から起き上がるのすら痛すぎる(涙)
でも「ジムで腹筋とスクワット、バーベル挙げた個所が痛いだけだよなぁ」

と、この時点ではまだ熱もなかったので幸い今、仕事のない私は

お布団にくるまり、夫に買ってきてもらった〈アネトン咳止め〉を飲みつつ

眠り呆けるのであった。具合が悪いせいか眠れる眠れる。

でも、「何かがおかしい、普通の風邪ではないな」と思いながらも

病院へ行けない悲しみに打たれていたのであった。

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《DAY 3》

けっこう咳でもう体力ヘロヘロ。

そしてやっと寒気が!かつて扁桃炎で40℃超えが5日以上続いた身としては

「けどまだこれ、序章なんでございましょ??」と思っていまして、

発熱してきたら37℃ちょうどくらい。昨日から頭痛がひどい。

おまけに関節痛がしてきた。指先まで痛い。

でも保冷剤を首元に当てると気持ちいい。

インフルを疑いながらも、「熱上がらないしなぁ」とポカリごくごく飲んで

ましたが、そういえば食欲がゼロに等しい。のどの痛み急上昇。

風邪でも食欲のある私、ますますインフルへの疑いを強め、

いよいよ連休明けの火曜日、耳鼻科へ行くことを決意。

でもここで最悪の間違い。

あまりに筋肉痛&頭痛が辛くてロキソニンを飲んでしまった。

※ご存知の方のほうが多いと思いますが、インフルにロキソニンは禁忌です。

 

《DAY 4》

近所の耳鼻科が開くのが午後とのことで、お風呂にも入れずボサボサの

ボロ雑巾みたいになった私。

急いでシャワーでとりあえず首から上だけ整え、耳鼻科に向かおうとするもだるい。

熱を測ったところ、この日は例のロキソニン飲んでしまったせいか36℃台。

「あれ?治ってきた??」とも思ったが咳ゴボゴボ。鼻水ズル~ン。

頭は昨日からフワフワして、どうでもよい妄想が浮かんでは消える。

どうでもいいので覚えてないんだけど、危ない気がしたので、
夫に「私を見張るように」と頼んだ。インフルエンザ脳症になってもおかしくない。

耳鼻科へ到着。待ち時間は少なく、すぐ呼ばれて経緯と症状を話した。

のど痛くて辛い…しゃべるのも声でなくて必死。

口の中を注意深く診察され一言、「念のためインフルエンザの検査します。」

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来た!来たよ!あの検査…。覚悟を決めて鼻をホジホジされ5~7分位。

「やっぱりインフルエンザだねぇ。(ニコニコ)」

ああぁ、あぁ、とうとう伝染ってしまったのか、しょぼん。

「土曜日発症だから、来週の土曜まで外出禁止ね。」

あぁ、筋トレが~~…仕方あるまい…。

発症後48時間以上経っているとのことで、頓服の解熱剤と

合併症の副鼻腔炎&気管支炎のため抗生剤と気管支のお薬をもらい、

その薬局でまた戦うためのポカリと、食べられそうなもの買って帰り

夫に報告。その日何故か別々に寝ようとしだすが、

「たぶんもう手遅れで感染してると思うよ、3日もたったことだし。」

と言ったら納得した模様。引き続き面倒を頼む。

用事があって帰省できず続きだった実家にも報告。「また遅れます」と。

 

その夜、移動が自転車だったためかロキソニン飲んだ跳ね返しのせいか

熱が急に上がり始める、38.5℃。

かつてのあの扁桃炎で40℃超えの辛い入院生活をしてしまい

(その時もタイミング悪く年末だったせいで仕方ないが)

ひたすら「イタイイタイ、ああああ…。」と言ってた過去があるので

それに比べたら…とは思ったが、やはりかなり熱が夜中に上がりきるまで辛く

何度も夜中に起きては水分補給。ここでやっと発汗し始めて夜を越す。

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《DAY 5以降》

もらった薬を飲むも、筋トレで体力を消耗してしまっており、

熱さえ下がったものの、副鼻腔炎と気管支症状が続く。

「これは2週間コースだな…。」

と筋トレとジムに思いを馳せながら、お布団にくるまり、

必要なものを買ってきてもらい自分の免疫を信じて回復を待つ。

 

15年前はと言えば、仕事を休ませてもらえず、

39℃で気管支炎ゴボゴボしながら接客してた…

(ブラックバイトの”バイト・バイオテロである。あの職場の上司は今でも呪ってやりたい。)

あのときは一か月以上声が出なくなり、その時は治ってすぐ別の風邪をもらい

結局半年くらいおかしくなった。

 

その分、今はあったかくしてお外にも出ずそろそろ10日が経とうとしている。

副鼻腔炎は日に日に収まりつつあるが、まだトレーニングには復帰できず

モヤモヤしているが、久々に感染してとてもつらかった。

幸い夫には感染せず、呑気にやっているようだ。

 

ジムには週末には復帰したいです。

待っていろよ私の筋肉!!

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音と遊んでた頃の事と、サカナクション。

30代後半である私が10代だった頃、音楽にドップリだった。

聴く音楽がファッションになり、生活スタイル…いや憧れの生き方になり、

あらゆる音楽が、生きる原動力だった。

街に行けば音楽とファッションが溢れてた。そんな青春だった。

 

 

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でも、いつしか時が経ち2000年を過ぎた頃から徐々に音楽から付かず離れず

それがいい距離感だったのかもしれないが、”のめりこむ”ということは

ほとんどなくなっていった。

10代の頃、まだ当然ながら学生でライヴに足を運ぶようになってから、

《一枚のアルバムを買うか、ライヴに一回行くか》

という選択肢で(アルバイトを制限されてた関係もあって)、動いていた。

やっと買ったアルバムは、何ヶ月も聴いていられた。

興味があるアーティストが有れば友達と、MDで音源を交換し合ったり。

 

音楽情報を仕入れに行くのは、雑誌かラジオ、口コミも。

今みたいにYouTubeもインターネットもなかった。

 

ライヴの情報を仕入れるのも会場で配られるフライヤー、

ライヴハウスの冊子か雑誌で今思うと不自由ではあるけど、

それは今にはないドキドキ感(いや、ハラハラかも)を与えてくれる貴重な体験だったかもしれない。

ついでに書けば、まだ東京都では条例がなく未成年でもオールナイトのクラブイベントや、ライヴイベントへ足を運ぶこともできた(不良だったかもw)。

17歳だった自分はこの頃、ロックもテクノもありとあらゆる音を浴びて、

のびのびと育っていたのかもしれない。

 

そんな音の中で10代を過ごして、今、巷に溢れる音楽を聴いても…

自ずと思っている人は分かるだろうけど心を引っ張ってくれる音楽は見つからなくなっていた、いつの間にか。

 

自分が掘ってないのかもしれないと思って、色々CDをレンタルしてみたりしたが

ライヴの会場まで足を運びたいと思うアーティストは殆どと言っていいほどいなかった。インディーズシーンまで掘り下げれば別かもしれないが、そこは自分の怠慢かもしれないし、わがままだとは思う。

音楽にドップリでなくたった30代初頭は、細々ながらCLUBに通い、仲間を作り

小さなコミュニティーの中でDJまでさせてもらったこともあったが、

あまりに”色々な事情と思惑”が渦巻くあのシーンの中で、窮屈になり逃げ出してしまった。

それからまた何年か経った。

 

そんな今、おくらばせながらサカナクションを良く聴くようになった。

www.youtube.com

聴いてるうちに10代の頃のあのドキドキ感みたいなものを取り戻した気がする。

まず、フロントメンバーである山口一郎氏の発信する音楽の考え方が、自分とぴったり一致していたこと、年齢もほとんど一緒であるために共感できたのかもしれない。

 

そしてかなり共感できた理由を挙げると、

 

きっと、生まれ育った時代背景も関係していると思います。僕が生まれたのは、「探す遊び」の時代です。1980年生まれなんですが、当時はインターネットがまだ今みたいに普及していなかった。情報を手に入れるのにも苦労しました。雑誌を見て情報を得ることが多かったですね。

CDを1枚探すのも大変でした。3000円のアルバムをジャケ買いしたらハズレだった……といったようなこともよくありました。

そうやって手に入れたものを、もったいないから繰り返し聴く。難しいものにこそ何かあるはずだという期待感があったんですね。そうすると、そのうちに不思議と良さがわかってくる。そんな自分に対して高揚感が湧くんですよ(笑)。

僕は「探す遊び」を続けてきたから今の自分があると思っています。いまの20代を見ていると、「探す遊び」の方法を知らず、「浴びる遊び」をしている人が多いように見えます。ちょっと残念ですね。 ”

 

forbesjapan.com

 このインタビューの一節だった。

サカナクションの音楽がロックだけでなく、クラブミュージックが土台にあったり決して1ジャンルで片付けられない音楽性、歌詞の感性…言葉で表せない何か。

90年代にくるりナンバーガールを初めて聴いたときになにか通じうるものが、

自分の中はあった。

 

山口一郎氏は未成年でも保護者同伴なら入場できたりする健全な野外クラブ・ミュージックイベント

(俗に言う、過去のRAVE)を主催したりしていることも知り、そんな試みも応援したくなったし、主催の『NF』なら足が遠のいていたクラブシーンにもまた目を向けたくなった。

同じような遊びを、環境や状況、地域性は違うとはいえしてきた同世代として、

彼らの、山口一郎氏の考え方に一票を投じたい気持ちで楽曲を聴いている。

 

同時に、山口一郎氏が「ああ、天才なんだな。」とも思っており、

天才ゆえの苦悩が楽曲に現れたりしているところも人間味があって凄く良い。

しみじみ聴くうちに、またライヴ会場に足を運ぼうと考え始めた。

チケットを取りづらいけれど、これほど心を持っていってくれたのはありがたいことだ。

また新しいものを次々見せてくれそうなサカナクションに期待せざるをえない。

 

映画雑記:『17歳のカルテ』

 

 

 

若き日のアンジェリーナジョリー、そしてウィノナ・ライダーの監督作品。

 

これは実話を元にした作品で原作は、

スザンナ・ケイセン『思春期病棟の少女たち』

 

主人公はウィノナ演じるスザンナ・ケイセン、原作の著者である。

彼女はOD(大量服薬)で病院に搬送され、精神科医

境界性パーソナリティ障害と診断、そのままサナトリウムに入院する。

その施設は彼女と同じ年代の様々な心の病を患った人々が居た。

 

スザンナは戸惑いながらも他の患者たちと心の交流を通わすが…

アンジー演ずるリサに心を許して行く。

しかしリサはこの施設の最も重症な問題児であった。

彼女の病名はなんだろう…触れられている限りでは反社会性人格障害”。

一番厄介なパーソナリティかも知れない。

彼女はあらゆる患者を巻き込み、当然のごとくスザンナをも巻き込んで

施設で徐々に問題を起こしていく…。

しかし肝心のスザンナは、あまり自分の障害を上手く理解できていない。

あるいは受け入れられなかったのかもしれない。

人の心は当然自分に見えないが、自分の心が見えなくなることもある。

 

そんなある日、リサはスザンヌと施設を抜け出し、先に退院していた

ブリタニー・マーフィ演じるデイジーの家に上がり込むのだった。

そして……リサはデイジーの傷を深くえぐってしまう。

気がつくとデイジーはレコードで「End of the world 」をリピート再生させながら

自ら息絶えていた。

このことがきっかけでスザンナはリサとの関係を見つめ直し、

自分の病気にも真摯に向き合っていく。

余談だが奇しくも、この「End of the world 」という曲、

何人もにカヴァーされているが、幼くして、天才と謳われたLena Zavaroni、

そしてカーペンターズのカレンが心の病、摂食障害で亡くなっている。

実に悲しい曲だ。

最近では『進撃の巨人』実写版の挿入歌になっていたので知っている方も多いのでは?

www.youtube.com

 

DVDでは最後にスザンナ・ケイセン本人が解説をしており、

自身の思春期について語っている。そこは少しホッとした瞬間であった。

退院した後、再会した人もいればしなかった人もいるという話だ。

 

大半が病院内での出来事を描いている映画だが、

決して暗くもなく、実にテンポよく展開され

ドラマとしても大変良く出来ていると思う。

役者の割り振り、演技についても申し分なく、考えさせられるが

軽快なシーンもあるので飽きずに観られる映画だ。

 

障害までとはいかなくとも人は、

何かのパーソナリティを抱えて生きているという。

ブログ主の私は自己診断だが”回避性パーソナリティ障害”では?と思っている。

逃げて、逃避しての人生だ。

 

今、モラトリアムな時間を送っている私にはもう一度観たい映画の一つである。

それは現実からやっぱり逃げているから。

 

 

 

 

映画雑記:今更ながら、『時計じかけのオレンジ』

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今回の話題は、今更ですが時計じかけのオレンジです。

トーリーについてはすでにご存知の方が殆どかと思うので、

私の感想を書こうと思う。

 

キューブリックは大好き、でも「2001年宇宙の旅」が大好きすぎて、

そのイメージが脳裏に焼き付きすぎたのと、

”暴力的表現”が少々苦手であった私は少し避けていた映画であった。

 

それが何故、観たくなったのか…

と言うと、年々単に免疫がついてきてスプラッターと過激なホラー以外は観られるようになったのと、この映画自体のセンスが気になったから。

 

性的表現、暴力描写は見る人を選ぶ映画ではあるかと思うが、

過激というのを通り越して、流石キューブリック

なんだか観ようによってはコミカルにも芸術的にも見えてしまう不思議さ

特にアレックス一味の不良グループである、”ドルーグ”が

作家の家にまんまと忍び込み、作家の妻を…というシーンなどは

残酷なのに音楽と映像手法のセンスで、私は夢中になって目をキラキラさせてしまうくらいのアートであったと思う。

あと、ドルーグ達のファッション、

ミッドセンチュリーモダンのインテリアデザイン…どこを切り取っても

絵になってしまう。(ミルクバーなんか特にね!LSDの影響が色濃いのかな。)

 

主人公であるアレックスは15歳設定だが全然15歳に見えない。

もちろん他のドルーグも。

でもアレックス役を、歳相応の少年が演じたらどうだったであろうか。

多分、全く別物の何かになって、あの魅力は出せなかったであろう。

マルコム・マクダウェルはアレックス役を演じたことを相当悔やんでいたようだが、

あの役はマルコムしか出来ない役であったと思う。

”ルドヴィコ治療”を受け、その副作用から自殺まで図り、

回復したかと思われたアレックスが、ラストシーンで以前のアレックスそのものに戻っていたのが、私にとって強烈に後味がよろしい映画であった(ニヤリ)。

 

あとそして一つ思う所。

ドルーグ達はロシア語のスラングを使って喋る。

ナッドサット言葉と言われるものだ。

そしてこの映画には吹替版がない。

字幕翻訳だけでも相当色々有ったようなので、仕方ない。

吹き替えを作るのは恐らくナッドサットのお陰で不可能なのかもしれない。

何回観ても、英語もロシア語(勿論スラングなんて…)もわからない私は、

台詞に込められた小さい意味など見逃しているはずだ。

もうそんな機会はないだろうが、いつか日本語吹き替え版が出来たら

もっと面白くなるかもしれないな、と思う作品であった。

 

はぁ、ミルクバーで一杯やりたいね。