映画雑記:『ライチ☆光クラブ』

評価:★★☆☆☆

古屋兎丸さんの絵が好きなのだ。
もちろん、影響を受けていた丸尾末広さんの絵も大好き。
世界観も好きですがな、現代ではないアノ感じ(特に丸尾末広さんは昭和の人ですので。)

なわけで、昨今の実写映画化ブームに乗っかったであろうこの映画を見てみた。
実を言うとちょっと楽しみにしてた。

元はと言えば、「東京グランギニョル」というアングラ劇団が演じていた演目の一つ。
残念ながら私は”生まれたて”位の時代の劇団だったためにリアルタイムではお目にかかれなかった。
グランギニョル出身の嶋田久作さん出演の『帝都物語』は幼ながら、強烈にインパクトに残っていますが、
本日は『ライチ☆光クラブ』を。

さて前置きが長くなってしまいましたが、映画の感想。
元の演劇を見ていないのと、古屋さんの演劇の見解と比較できないのが残念なところではありますけど
物語としては面白かったであります。
少年たちの友情と、その破滅…それに隠された真実。
グロい表現もありますが、”いかにも作り物でーす!”感のある感じに仕上がってますので
トラウマになるまではならぬです(それなりに耐性は必要ですが…)

退廃したような世界観、廃工場や未来なのか過去なのかわからない時代感、良く表現されてると思います。
それぞれのキャラに関しては、もう好き好きなのかなぁ…と。
私めは”ジャイボ””雷蔵”が面白かったですけどね。

これは映画じゃなく、やはり演劇で見るものなのかなーというのが最終的な感想でした。
グランギニョルではありませんが、近年頻繁に再演されてますので
機会があれば赴いてみようと思います。(チケット高いのよねーw)

本日は以上でございます。