映画雑記:『五日物語-3つの王国と三人の女』
おとぎ話「ペンタメローネ 五日物語」を基にしたダークファンタジー!映画『五日物語-3つの王国と3人の女』予告編
評価:★★★★☆
ダークファンタジーが好きになった私。
早速、観ました。
小さい頃は勿論、美化されたおとぎ話しか知らなかった。
しかし私が思春期に入るくらいの頃、グリム童話を忠実に映画化した
『スノーホワイト』などなど、本当はエグい童話が話題になり始めたのであり
今日、話題にする『五日物語』はグリム童話の生みの親であるグリムが
参考にしたとされる、原型の原型たる物語なわけである。
原作はもっとたくさんのお話があるようだが、映画ナイズされた三人の女性が
主人公で、同時進行するように話が展開されていく。
最初は交互に三人の物語が進行して行くので、少々感情移入しづらかったが、
お話が進むにつれ深く魅入ってしまった。
嫉妬 妬み 憧れ
私が今、さらされている問題って昔々から有ったもので、これからも変わることはないだろうと絶望すら感じる展開でもあったが、ラストは爽快(かもw)で
納得の行く充実の内容でした。
中でもハイヒルズ国の王女、ヴァイオレット王女。
夢見る乙女から、素晴らしく成長します。これには共感!
私の精神年齢に近いのかもですね…w
少し内容から離れますが、この映画の素晴らしい点である衣装
衣装ライクから映画を選んでしまう私にとっては、あらゆるアパレルブランドと
コラボしているだけあってすごく期待してましたのです。
いや、実際かなり素晴らしい衣装なのですが、残念なトコ一つ!
衣装が引き立つカット割りがあまりない…
あー、とても素晴らしい衣装なのにもったいない。
監督が見せたいのは豪華絢爛なおとぎ話ではないので、仕方ないのかもしれないですが。
その代わり、古城でのロケはかなりスケールもあり趣があって◎でした。
イタリアの映画ということで、ワインでも嗜みながらどうぞ、という映画でした。